1本買うと2本目、3本目が欲しくなるよ。
私が20代の頃に腕時計が好きな先輩から言われたことだ。
当時はガラケーを見る以外に時間を確認する手段を知らなかったので、言っている意味が全く分からなかった。
そして時は流れ30歳のとき初めての腕時計を購入したんだ。
タグ・ホイヤー アクアレーサー クォーツ

価格的にも入門向けといえるモデルだが私にとっては豚にクォーツ(真珠)。
背伸びしすぎて会計の際に気絶しそうになったのを覚えている。
その後、結婚を機に2本目の時計を購入した。
タグ・ホイヤー カレラ 自動巻 デイ/デイト

濃紺の文字盤は光の当たり方次第で明るいブルーに輝きとても美しい。
シームレスで時を刻む秒針は高い精度の証明でもある。
昔、酒の勢いで右腕にアクアレーサー、左腕にカレラを着用したことがある。
しかし酔いが一気に醒めてしまうくらいダサかった。
そして今、懲りずに3本目が気になりだしている。
今回はタグ・ホイヤー 表参道ブティック訪問記。
個性を立たせる
アクアレーサーは主に普段使いで、カレラはちょっと真面目なシーン用に使っている。
でも厳密には決めていないので気分で使い分けているといった具合だ。
どちらの時計も大変気に入っており不便なく使っている。
だからあえて奇抜さを狙わずアクアレーサーとカレラの中間くらいで色んな状況でも使えるモデルがいいかなと思ったんだ。
まず候補に挙がったのがこちら。
フォーミュラ1クロノグラフ。
(引用:タグ・ホイヤー フォーミュラ1 ーラグジュアリーウォッチ スティール製 44 mm ー CAZ2012.BA0970 | タグ・ホイヤー® JP)

文字盤の黒がシックで落ち着いているしクロノグラフのスポーティなデザインがプライベートでも活躍しそうだ。
さっそく試着させてもらった。
「、、、う~ん。」
あれ!?なんか違うぞ。
この時点ではまだ気づいていないのだが、様々なシチュエーションに対応できる万能タイプというのは軸がブレやすい。
クルマでいうならば一家にノアとセレナとステップワゴンが1台づつあるイメージだ。
荷物が積めて、人も乗れて、燃費もそれなりというクルマを2台も3台もいらない。
時計に対しても言えることで1本に絞るのであれば幅広く対応できるモデルがよいだろう。
しかし複数所有するのであればそれぞれの個性を立たせたほうが真価を発揮できるというものだ。
同じフォーミュラ1だけど
私はHSP気質なので「なんかイメージと違う」と店員さんに向かってストレートに言えない。
でもその様子を察してくれたのだろう。
「こういうのはいかがでしょう?」
と紹介してもらったのがコチラ。

タグ・ホイヤー フォーミュラ1 自動巻 44mm チタン ラバーストラップ CBZ2084.FT8097
え?!メチャクチャしっくりくる。これよ!これこれ、こういうの!
引き締まったブラックに差し色のブルーがとても鮮やか。
戦闘機のコクピットのような文字盤とラバーベルトが疾走感を表現している。
か、かっ、かっこいい!!!
頭のてっぺんから足の先までイナズマが走ったような感覚だった。
正直ラバーのベルトはあまり考えていなかった。
今も昔も貧乏一徹。
どうせ高い時計を買うなら可能な限り高そうに見えるやつ!という底辺概念がこびりついているのだろう。

忖度なしに言うとラバーのベルトってあまり高級には見えない。
メタルやレザーの方が高そうに見える。
ところが着用して初めて分かることがある。
ラバーの質感がとてもよい。
しっとりと柔らかく包み込まれるような感覚がある。
ちなみに自動巻モデルとクォーツモデルではラバーベルトの質が全然違う。
クォーツモデルでも十分上質なのだが自動巻モデルのベルトは更にその上をいく質感だ。
クォーツモデルのベルトはソリッドな1枚もの。
それに対し自動巻モデルのラバーベルトは3層構造になっている。

1枚当たりの厚みが薄いので柔らかく、且つ積層にすることで強度も担保しているのだ。
中間に入っているラバーの指し色がさりげなく個性を主張する。
全体的にカジュアル路線なのでフォーマルシーンにはやや不向きかもしれない。
そちらの役割はカレラにゆだねるとして、3本目はこれくらい個性を立たせるのはありだと思った。
気に入った
注目のプライスは742,500円(税込)
私は平日の昼飯代を400円以下と決めている。
つまり1856日昼飯を我慢すれば買える計算だ。
とても気に入ったのでもう買ってしまおうかと思ったが一旦持ち帰り。
お気に入りの商品を見つけて、ニヤニヤしながらいつ買おうかと考える時間がなんだかんだ一番楽しい。

、、、金額にビビッて買えなかったと素直に言いなさい。
おまけ
新しい発見と目標が見つかり大満足で店を出ようとすると
「まだお時間はありますか?」と店の人に止められた。
全問正解すると豪華景品がもらえるF1クイズに挑戦しませんかとのこと。
試着料金を取られるのではないかと思っていたため内心びくびくしていた。

ほう、面白い。
私は大人がドン引きするくらいのF1大好き園児だったので自信はある。
どうせ「F1にはタイヤがいくつ付いているでしょうか」程度の問題だろうと思っていた。
だが、ちゃんと真面目なクイズでびっくり。
残念ながら全問正解ならず。
ネタバレになってしまうが私が受けたテストの設問は以下の通りだ。
Q1 F1の初代チャンピオンはだれ?
A ジュゼッペ・ファリーナ
Q2 F1のトップチームが4本のタイヤを交換するのにかかる平均時間は?
A 2.8秒
Q3 ホイヤーの「ル・マン・センチグラフ」がフェラーリとモータースポーツにとって画期的だった理由は?
A 各チームに高精度とデータ収集手段を提供した。
Q4 アラン・プロストのライバル関係だったF1ドライバーは?
A アイルトン・セナ
Q5 マックス・フェルスタッペンが2016年スペイングランプリTMで成し遂げた記録は?
A グランプリTMで優勝した最年少F1ドライバー
Q6 2016年シンガポールグランプリTMに現れた意外な出場選手は?
A トカゲ
Q7 1シーズンで最も多くの連勝記録を作ったドライバーは?
A マックス・フェルスタッペン
Q8 タグ・ホイヤー モナコウォッチが革新的だった理由は?
A スクエアデザインで初めて防水性自動巻クロノグラフだった。
Q9 2025年のF1マシンに要求される最低重量は?
A 800kg
Q10 アイルトン・セナが残した象徴的なフレーズは?
A 私は2位や3位になるためではなく、勝利するために存在しているんだ。
以上、問題は4択式で全10問。
これ全部正解したら店の人も正直引くんじゃないか?
参加賞で頂いたオリジナルステッカー。

結構カッコイイぞ。
ところで全問正解すると何が貰えたんすかね?
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