サガシリーズで一番好きな作品は何?
と誰かに聞かれたら
ロマンシング サガ-ミンストレルソング-
と答える。
サガシリーズは2024年に35周年を迎え、今も多くのファンに愛され続けている。
どの作品が好きかは人それぞれだろう。
私のサガ友達であるT君はサガフロ1(アセルス)が大好きだ。
もし無人島に1つだけサガシリーズをもっていくとしたら、迷わずアセルスを選ぶと答えていた。
今回は私の大好きな作品、ロマンシング サガ-ミンストレルソング-(以下、ミンサガ)の魅力について。
概要説明
『ロマンシング サガ -ミンストレルソング-』は、スクウェア・エニックスから発売されたPlayStation 2用コンピュータRPG。日本国内では2005年4月21日に発売。1992年に発売された『ロマンシング サ・ガ』のリメイクであり、シリーズでは最後のPS2向けタイトル。副題の『ミンストレルソング』は『吟遊詩人の歌』という意味。
引用:ウィキペディア
補足:原作について
リメイク元となるロマンシングサ・ガ(ロマサガ1)は画期的な要素が盛り沢山な意欲作だった。
・フリーシナリオシステム=どんな行動も自由に選べる!
・どこでもセーブできる=ちょうどいいところで夕飯の時間になっても再開可能!
・どんなキャラにどんな武器、術を覚えさせてもOK=僕の考えた最強のキャラが作れる!
といった具合で当時の少年たちは心を弾ませながらコントローラーを握ったもんだ。
しかし様々な試みがなされた反面、ロマサガ1は決して遊びやすい作品ではなかった。
どこに行っていいのかわからん。
うかつにセーブすると詰む。
武器は一度でも外すとこれまで覚えた技がリセットされる、術はいまいち効果が分からん。(実質効果がないものもあった)などなど
先述の憧れはもろくも崩れ去り、心が折れてしまった少年たちも多くいた。
、、、で話をミンサガに戻す。

ストーリーがどうだの、ゲームシステムがどうだの、BGMがどうだのといった内容はちょっとwebを見ればいくらでも出てくる。
私と世間の評価に大きな乖離は無い。
そのためこの記事では私独自の観点から作品の魅力を見ていくことにしよう。
文字フォント
ミンサガで主に使われているフォントは隷書体と呼ばれるもので漢字の書体のひとつだ。

起源は古代中国、秦(紀元前905年-206年)の時代とされている。
ちょっとダークというかミステリアスな印象を受ける。
美術館などで古い文献を鑑賞しているような感覚だ。
マルディアスという広大な世界各地を冒険し、その世界の謎を紐解いている気分になるんだ。

メニュー画面のUI
RPGにおいてバトルと同じくらい時間を使う、もしくは見ることが多いのがメニュー画面だろう。
鮮やかな色彩と装飾が施されており中世のロマンシングな雰囲気がうまく表現されている。
あと武器・防具の詳細な設定がHELPに記されているのがいい。

私が魅力を感じる詳細な設定というのは攻撃力いくつ上がるとか、どんな効果があるとかではない。
どういう見た目をしているのか、どんな質感なのかが細かく設定されている点だ。

現代社会に生きる私達は刀や弓などに触れる機会はほとんど無い。
でも多分これくらいの重さで、こんな感じの手触りで、、、といったことを想像しながらプレイするのが楽しいんだ。
街やダンジョンの風景
私が最も気に入っているポイントの一つだ。
絵画のようなグラフィックがとても美しい。
まるでモネやルノワールといった印象派の画家たちの作品を見ているかのようだ。
さらに季節感の表現も秀逸。
初夏を思わせる街道の町アルツール

夏のノースポイント

紅葉深まる秋のオイゲンシュタットなどなど

日差しの強さはこんな感じかなぁ、この街の香りはこんな感じかなぁ、、、なんて想像しながら旅をするのが楽しい。
超高画質!水の透明感までリアルに表現しました!
ってテイストでは無いんだけど、どこか素朴で懐かしさを感じる。
また訪れたい(またプレイしたい)という気持ちにさせる雰囲気が本作の魅力だ。
まとめ
もしこの記事を読んでプレイしてみたいという方はリマスター版がおススメ。
Romancing SaGa -Minstrel Song- Remastered
街の主要施設にファストトラベル、倍速機能、装備品リストなど快適機能が実装されている。

気になる点として
2005年発売の作品なので最新のゲームに比べるとキャラのモーションや表情、ボイスは控え目かな、、、くらい。
クセが強いサガシリーズの中でも遊びやすくストーリーも分かりやすい。
遊び尽くした!と思っていてもしばらくするとまたやりたくなる中毒性を持っている。

原作となるロマサガ1は確かに粗削りではあった。
しかし後世に続く作品をみてみるとそれはディステニィストーンのように輝く原石だった。
その原石を匠によりカットされ磨かれた作品がロマンシングサガミンストレルソングなのだ。
以上、~薫風が漂うメルビル2Fのテラス席にて~





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