カーバッテリーの寿命は平均2年~3年と言われている。
私が免許を取得した20年以上前からほとんど変わっていない。
EVやら自動運転やらの技術がこんなに進んだ時代においてもだ。
20年くらい前、仲の良かった某部品共販の営業マンからこんな話を聞いた。
「今の技術なら5年、10年もつバッテリーって作れるんすよ!でもそんなことしたら儲からないでしょ?」
「だからわざと2年~3年くらいで寿命がくるバッテリーを作って、車検の時に交換させるんすよ!」
「あっ、お客さんには絶対言っちゃダメっすよ!」
私もまだ若かったので業界の裏事情を知ったようで何だかウキウキしたものだ。
さて今回は愛車メガーヌRSのバッテリー交換について。
警告灯マシマシ
まず事の発端は先日起こったメガーヌのトラブル。
信号で停車しようとするときのことだ。

「Engine failure hazard」の警告灯に加えて「Check ESC」、「Active brake~」とラーメン屋のオーダーのように次々に点灯した。
エンジンを再始動させると治る。
更にデイライトの右側が点灯せず、ヘッドライトをオンにすると高速点滅する。

これもエンジン再始動で治る。
「う~ん…」
湯舟につかりながらしばし考える。
バッテリーかもな。
前回交換したのは2023年4月。
2024年6月にディーラーで車検を受けた際にバッテリー電圧が低下していると言われた。
そのときはまだイケる、との判断で交換を見送った。
ぼちぼち2年。
交換しとくか。
Made in Korea
メガーヌRSのバッテリーはLN1AGMというタイプ。
適合するバッテリーは数社から発売されている。
一覧表にしてみた。
(注:価格は2025年3月時点のものでキャンペーンや価格改定などで変動の可能性あり。あくまで参考)

本体サイズとAh値は各社同じ。
違いはCCA。
CCAとはコールドクランキングアンペアー(Cold Cranking Ampere)の略称で、そのバッテリーにエンジンを始動させる能力がどれだけあるかを示す性能基準値だ。
引用:バッテリーの性能基準値 CCAとは?|自動車整備お役立ち情報
この中で間違いないのは純正。
ネックはディーラーでしか買えないことと値段が高額。
値段でいくならGSユアサ。
でも公式の適合にメガーヌ4は載っていない。
そうなるとACDelcoかBOSCH。
みんカラやCARTUNEを見るとBOSCHを選んでいる人が多いようだ。
よし、じゃあDelcoで。
!?
いやいや、私が被検体になりますよ。
まぁACDelcoはコルベットに乗っていた頃からの愛用品。
フランス車との相性は気になるかもしれないが、どうせ製造は韓国なので関係なし!
DIY
アマゾンで購入したら1日で届いた。
さすが。

ちょうど休みの日だったので交換することにした。
準備したもの
・ラチェット
・10mmディープソケット
・200mmエクステンション
・T40トルクス

エアインテーク取り外し
バッテリーの上を通っているインテークをまず外す。
蛇腹部分を車両前方に引き抜く。

次にピンが上から刺さっているので上方へ引き抜く。
最後にクーリングパネル部分のクリップを外せばエアインテークの取り外し完了。
旧バッテリー取り外し
マイナス端子→プラス端子の順に外す。
バッテリーは固定金具でがっちり止まっている。
奥まった場所にボルトがあるのでT40のトルクス&エクステンションを使って取り外す。

固定金具を取り外したことでバッテリーが前後左右にガタがでるようになる。
次にバッテリーを覆っているヒートプロテクターを外す。
このとき無理に引っ張ると簡単に破れてしまう。
少しずつ揺すりながら上に引き抜く感じだ。
最後に旧バッテリーを外す。

バッテリーの重さは15kgくらいある。
純正品はハンドルがついているが持ち上げる際は注意が必要。
新バッテリー取り付け
ACDelcoのバッテリーにはハンドルがついていない。
アメリカ人はパワーがあるのでそんなもの不要なのだろう。
車両側のバッテリースペースに収める作業が一番の厄介どころ。

15kgを両手で持ちながらの中腰姿勢はかなり堪える。
後は逆手順で組み付けて完成。
まとめ
純正に比べCCA値は低いがエンジン始動は全く変化なし。
バッテリーを新しくしたせいかむしろ良好にすら感じる。
警告灯やヘッドライト点滅についてはこれで一先ず様子見だ。

↑取り外した純正バッテリー
Hi-LIFEと書かれている。
Long LIFEじゃないんだ。
Googleで意味を調べたら「過度にお金を使うこと。」だそう
ウィットなフレンチジョークですな!
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