【ラーメン どんとこい家】付加価値は何か?という観点で店の魅力を語る。

グルメ

世の中には3つの価値が存在する。

既存価値、不要価値、そして付加価値だ。

それぞれの定義を整理すると

既存価値…ないと成立しないもの、合格ライン

不要価値…なくても成立し、あってもうれしくないもの

付加価値…なくても成立するが、あることが喜びや感動を生むもの

(このオムライスに、付加価値をつけてください P.57より引用 著:柿内尚文)

普段私達が身につけているもの、口にしているもの、利用しているサービス、、、

すべての物事は先述した3つのいずれかの価値となって存在している。

さて今回は私が愛してやまないラーメン屋について、付加価値は何なのか?という観点で店の魅力をお伝えしていく。

 

店舗紹介

ラーメン どんとこい家

横浜市保土ヶ谷区、相鉄線和田町駅から徒歩約5分。

とんこつ醤油スープでコクのある一杯が味わえる。

詳しくは→店舗詳細

本記事ではラーメンの味についてあえて触れずにお店の魅力を語る。

料理の内容が気になる方は↓別記事にて。

【横浜市保土ヶ谷区 ラーメン どんとこい家】まろやかスープと柔らかチャーシューに舌鼓を打つ。
ラーメンどんとこい家。朝ラー客をメインターゲットにしており非常に食べやすい味付け。家系ならではのパンチはあるがしつこさやクセは感じない。力強さと優しさを感じるラーメンを味わえる。気になる方はぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

魅力① 店がせまい

どんとこい家はL字のカウンター席が6席のみ。

テーブル席はないためファミリーやグループで訪問するには不向きだ。

店内の向かって左手奥にウォーターサーバーがある。

しかし通路はとても狭いため多客とすれ違うことはできない。

お互いに譲り合って水を取りに行くことになる。

また大きな荷物を置くこともできない。

1度に大量の客をさばくことができないため待ち時間が発生する。

、、、といった具合に店が狭いということは一見ネガな要素に思えるだろう。

しかし実はこの狭さこそ、どんとこい家の魅力なのだ。

なぜか?

狭さゆえに厨房までの距離が非常に近い。

麺の湯切り、具材の盛り付け、店員同士の息のあった連携、調理の様子すべてを間近で見られるのだ。

例えるならば270°式ライブキッチン

自分が注文したラーメンがどのような工程で作られるのかを6席あるどこに座っても鑑賞できる。

多くの飲食店において料理が提供されるまでの待ち時間というのは苦痛なものだろう。

しかしどんとこい家では待ち時間すら楽しめる一種のエンターテイメントとなっているのだ。

魅力② 支払いは現金手渡し

昨今のトレンドに沿って各種キャッシュレス対応の店舗が増えている。

食券機を導入している飲食店も多い。

一方、どんとこい家では現金のみ。

オーダーや会計の効率を考えれば食券機に勝るものはない。

しかしこの口頭注文、現金手渡しこそ店の魅力なのだ。

どんとこい家には多くの常連客がついている。

毎朝訪問しラーメンを食べてから仕事に向かうという人もいる。

そのため、、、

店舗スタッフ「おはようございます!今日はどうします?」

常連客「いつも通りで。」

というやり取りが成立する。

自分のことを覚えていてくれた。

こういう気持ちにさせてくれるのは非常にうれしい。

食券機という機械には提供することができない付加価値である。

魅力③ 営業時間

どんとこい家の営業時間は朝4時~13時30分(13時15分ラストオーダー)

開店30分前には待ちきれない人々が行列を作る。

これのどこに付加価値があると思うだろうか?

「分かった!朝が早いことでしょ?4時からやってるラーメン屋ってそんなにないもんね!」

違う、、、本当の魅力は限られた時間帯にしか食べられないということだ。

24時間営業のラーメン屋が存在することを鑑みると、単に朝が早いということはそこまで大きなアドバンテージではない。

さらに冷凍技術の進歩により家庭でも店舗クオリティの料理が食べられるようになった。

街中には冷凍ラーメンの自販機も設置されている。

つまり別にどんとこい家に行かなくても朝4時からラーメンを食べるという行為は達成できる。

なのになぜまだ夜中ともいえる時間から人が並ぶのか?

繰り返しになるが営業時間は朝4時~13時30分。

日中働いている人が仕事帰りに立ち寄る時間には閉店している。

そのためどんとこい家のラーメンを食べたいと思ったら仕事前に行く必要があるのだ。

人間とは不思議な生き物。

夜は睡眠欲より食欲が勝り、朝はその逆であることが多い。

1分1秒でも寝ていたいカラダを無理やり起こして店を訪問する。

お目当てのラーメンを食べられた満足感だけではなく、自身との戦いに勝ったような達成感も味わえるのだ。

まとめ

人の価値観は十人十色。

味覚も人それぞれだ。

だからある人にとってのおいしい料理は別の人にとってはそうでないことがある。

言い換えればある人にとっては付加価値であるが、別の人にとっては不要価値に成り得るということだ。

飲食店の魅力を伝えるメディアは多い。

先に述べたとおり味覚は人それぞれである。

そのため値段や量など定量的に判断できる要素、

例えば「このボリュームでこの値段!コスパ最強!この店最高!!」といった紹介がされがちだ。

その店が提供している本当の付加価値とは何か?という観点で見た場合、一見マイナスとも思える要素も付加価値であることに気づく。

以上、【ラーメン どんとこい家】付加価値は何か?という観点で店の魅力を語る。

その付加価値を五感で味わってみたいと思った方はぜひ一度訪れてみてはいかがだろうか。

人は経験したことしか分からないのだ。

ラーメン どんとこい家

住所 〒240-0065 神奈川県横浜市保土ケ谷区和田1丁目11−25

TEL 045-341-8282

定休日 日曜、月曜(臨時休業はXでお知らせ)

どんとこい家【朝4時OPEN】(@don888koi)さん / X

営業時間 4:00〜13:30(ラストオーダー13:15)

参考文献

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