【作品紹介】アンリミテッド:サガ 同志各位へ

Sa・Ga

アンリミテッドサガ

このゲームタイトルを聞いて人間が示す反応は3つある。

・えっ?なにそれ知らない。(正常)

・うっ、アタマがっ!(正常)

・違う、アンリミテッド:サガな。(狂人勇者)

新作の度に革新的な試みがなされるサガシリーズ。

ときに斬新すぎてプレイヤーがついてこれないこともしばしば。

今回はそのクセ強のサガシリーズの中でもトップクラスにクセの強い作品を紹介する。

画像は全て公式から引用

概要

『アンリミテッド:サガ』(UNLIMITED Saga) はスクウェア(現スクウェア・エニックス)から2002年12月19日に発売されたPlayStation 2用コンピュータRPG。

引用:wikipedia

PS2が世の中に与えた影響はすさまじい。

真相は不確かだが核兵器に転用される恐れがあるとして一部の国への輸出が禁止になるという噂まで流れた。

そんなPS2からサガの新作が出る。

当時ヒマを持て余していた大学生の私は発売を心待ちにしていたものだ。

ゲームが進まない

このゲームにはフィールドマップというのが存在せずダンジョンではボードゲームのようにマスを移動して進んでいく。

コントローラーの左スティックで行きたい方向を選びそのまま長押しするとキャラクターが移動する。

特に問題なさそうに聞こえるかもしれないが、この操作についての案内がどこにもない。

チュートリアルなんてものは存在しない。

そのためどうやってダンジョンを進めていいのか分からず、ゲーム開始5分でいきなり詰むといった現象が日本各地で発生した。

リール

何とかダンジョン内での移動方法が分かり進めていくと罠が設置されていることがある。

このときスロットゲームのようなリールが出現する。

うまく回避で止めると成功。

外れをひくとダメージを食らう。

バトル

そしてモンスターとの戦闘。

戦闘はターン制。

ターンの始めに5回分の行動を入力する。

同じキャラが5回行動してもいいし、5人のキャラがそれぞれ1回づつ行動してもいい。

このあたりの自由度の高さはサガらしく面白そうにも聞こえるだろう。

問題はこの先

ここでもリールが出てくる。

閃きシステムは本作でも採用されており技を閃いたときの爽快感と高揚感はサイコーだ。

しかしせっかく取得した技もこのリールをうまく止めないと使えない。

慣れてくれば狙ったタイミングで止めることもできるが長時間プレイしているとミスすることもある。

これがホントにストレス。

キャラクター成長

敵を倒してもキャラクターは成長しない。

ダンジョンクリア後に成長パネルというものでキャラクター育成を行う。

まぁここまではOK

問題はこの先(2回目)

ダンジョンの移動方法がわかり、自由に使えない技を駆使してボスを倒しても今より成長するパネルが出現するとは限らない。

1体のキャラクターが所持できるパネル数には制限があるため新しいパネルを装着させるには古いパネルを捨てなければならない。

もう1つ。

今回はいいパネルがないからパス、ということができない。

必ず交換しなくてはならない。

強いパネルばかりで埋めても泣く泣く捨てるという残念なことが起こる。

ようやくダンジョンをクリアしたのにキャラクターが弱くなってしまうこともあるのだ。

これで行こうとよく判断したなと改めて思う。

開発会議の議事録みたいなのがあったらぜひ拝見してみたい。

説明書がない

昨今のゲームはパッケージ版でも説明書が付属されていないことが多いだろう。

いまでこそスマホで公式HPにアクセスしたり、攻略サイトを見たりと分からないことを気軽に調べられるが当時はガラケー。

対応したサイトでないと閲覧することはできなかった。

そういった環境事情もありゲームソフトには操作方法やゲームの進め方について記された取扱説明書が必ずついていた。

本作にも一応ついてはいたが「お買い上げありがとうございます」の挨拶と「○ボタンが決定で、×ボタンがキャンセルです」程度の内容しか書かれていなかった。

そのため解体真書と呼ばれる分厚い攻略本が説明書と揶揄されていた。

音楽は良評

レビューを見るとゲームシステムは賛否両論。

しかし音楽は良い評価を受けている。

担当は浜渦 正志 氏

個人的にはやっぱりイトケンサウンドの方が好きなのだが、清らかな旋律でゲームの世界観とよくマッチしていると感じた。

やり込み要素

サガプレイヤーはどうも廃人ギリギリまでやり込んでしまう傾向にあるらしい。

本作でもそんなやり込み要素は存在する。

有名なものでは外道の書。

都市伝説なんじゃないかと言われるくらい入手が困難な代物だ。

廃人愛好家たちは1家に1冊くらいの感覚でプレイを楽しんでいるらしい。

私はそこまで重症熱心ではないが7人の主人公をすべてクリアする程度には楽しんだ。

得たものと失ったものどちらが大きいのか?

そんな疑問は無粋であり愚問だ。

まとめ

ここまでの内容を聞いて奮い立つユーザーは稀だと思うがプレイ環境について触れておく。

現在プレイできるハードはPS2のみ。

当然万人受けするゲームとは言い難くリマスター版にも期待はできない。

だからこの記事はアンリミテッド:サガって面白いからみんなやろうぜ、という目的で書いていない。

どちらかというと

「こういう作品もあったね~」

「やり込んだわ~」

「なつかしいなぁ~」

と私と同じくよい思い出を体験した同志各位と共有したく書いた。

もし将来自分の子供がこの作品をプレイしてみたいと言い出したら微笑ましく思う。

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