ルノージャポンから1通の封書が届いた。
リコールキャンペーンのお知らせ。
燃料ポンプに関する部品の不具合が見つかったらしく、対策品に交換するという内容。
最寄りのディーラーに確認すると作業に5時間くらいほしいとのこと。

さすがに店内で待つには厳しいと感じたためクルマを1日預けて作業してもらうことにした。
その時に駅までの送迎で乗ったのが今回紹介する2台。
カングーとアルカナだ。
あいにく運転はできなかったため後席での試乗インプレッションを記事にした。
結論
カングーの乗り心地はソフト。
ただし路面のうねりに対して車両がフワフワとした動きで収束するのに少し時間がかかる。

アルカナはやや硬め。
かっちりした印象で2車線道路でのレーンチェンジは◎。
よけいな余韻は残らず姿勢はすぐに安定する。

詳細
ちょうどショールーム内に展示車もあったのでいろいろ見せてもらった。
カングー
後部座席にはやや高めのステップをまたぐように乗車する。

背の低い人や小さな子供はやや乗り降りしづらいかもしれない。
シートはファブリック素材。

高級感は無いがあまり汚れを気にせず使えるため必要十分と言える。
一方でクッション性が少し乏しいと感じた。
ヴォクシーやステップワゴンといった国産ミニバンの3列目に乗車したときのような印象だ。

それでも柔らかいと感じる乗り心地はサスペンションセッティングとタイヤの扁平が効いているのだろう。
全高があるため窓が広めに取られており側面の視界は良好だった。

前席の上部には小物入れがあり小さいバッグなどが置ける。

座席背面のテーブルはドリンクホルダーも備えている。
商用車としての使い方も想定されているためかこういった実用性の高さがポイントだ。

エントリーグレードということもあり内装の質感は簡素。
それに対し約400万というプライスはやや割高に感じる。
更にガソリン車の場合はハイオク仕様だ。

アルカナ エスプリアルピーヌ

このクルマはクーペSUVにカテゴライズされる。
今回試乗した車両はエスプリアルピーヌというグレード。
ベースグレードに対してスポーティなエッセンスが加えられたモデルだ。

ルーフの低さが特徴だが乗り込みづらさは感じない。
レザーシートの質感がよい。

しっとりした肌触りの優しさを感じるレザーである。
シートベルトのブルーはアルピーヌのイメージカラーだ。

トリコロールカラーのステッチが洒落ていてカッコいい。
アメ車のストレートなカッコよさとはまた違った趣きがある。
ただし内装のクオリティに反しエンジン音の大きさが少し気になる。
EVモードで走っているときは静かなので余計うるさく感じてしまった。
もう1つ気になる点が側面の視界。
視線に窓枠の上端が入ってくるため狭く感じるのだ。
この点はクーペSUVの宿命と言えるかもしれない。

まとめ
カングー…乗り心地はソフト。路面のうねりに対してはやや収まりが悪い。
実用性の高さがポイントでアウトドアシーンにもマッチする。

カングーインテンス1.3Lガソリン車
全長x全幅x全高(mm) 4490x1860x1810
ホイールベース(mm) 2715
車両重量(kg) 1560
総排気量(cc) 1333
燃料消費率(WLTC) 15.3km/L
価格(円) 3,950,000
アルカナ…硬めの乗り心地であるが不快感はない。内装の質感に反しエンジン音が気になる。
レザーシートの質感をはじめ各部にフランス流のオシャレが見られてなんだかワクワク気分になる。

アルカナエスプリアルピーヌE-TECHフルハイブリッド
全長x全幅x全高(mm) 4570x1820x1580
ホイールベース(mm) 2720
車両重量(kg) 1470
総排気量(cc) 1597
燃料消費率(WLTC) 22.8km/L
価格(円) 4,990,000
以上、【後席で試乗】ルノー カングーとアルカナ エスプリアルピーヌという内容でした。
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