いまや世の中は大副業時代。
幾多のサラリーマン達が「脱社畜」をかかげ本業そっちのけで副業に手を出している。
書店を覗けば実に多くの副業本がズラッと並んでいる。
その中から気になる1冊を見つけた。

こんな方にオススメの記事です。
・ざっくり内容を知りたい
・自分も読んだけど他の人の感想も聞きたい
・クルマ好きの目線から見て本当にできそうなの?
結論
読み物としては面白い。
中古車がどのように取引されて、ボロボロの個人店がなぜ潰れないのかといったエピソードはクルマに興味のない人でも楽しめる。
展開が早く専門用語も登場するがそれほどクルマに詳しくない人も読める内容になっている。

一方、副業(ビジネス)として中古車売買を始めようとしている人への指南書としてはやや内容が薄い。
理由は以下の通り
①既に顧客がいることを前提としている。
その顧客を獲得する手段についての記述がない。
②副業として取り組んだ場合のモデルケースがない。
作者は本業で中古車売買業を営んでおり「副業としてもやることはできますよ。」程度に感じた。
③書籍の後半あたりから信頼関係の構築や作者の経験談、軌道に乗ったら事務所を構えましょう。といった内容になり「副業で+100万」というタイトルの趣旨から逸れてしまう。
詳細
作者が推奨するスキームとして「先に注文を取って、後から仕入れる」とある。
当然お客さんから注文をもらって…になるのだが、そのお客さんをどうやって獲得するのか。
それも副業で。
知人に手当たり次第声をかけるのか、SNSで発信するのか。
副業とは言えビジネスであり高額な取引となる中古車販売。
いきなり「副業で中古車始めたんで、買わない?」と言われて買う人がいるだろうか…

著者は本業として中古車販売会社の代表をしている方。
他業種で会社員をやっていて副業で始めた中古車売買が軌道にのって…というキャリアではない。
そのため「このやり方なら副業でできますよ。」という説得力に欠けると感じた。
「この人はこういう方で副業として成功しています。」といったモデルケースの記述もない。
更に本書の中で中古車の仕入れや車両の整備、名義変更などの業務はプロに代行することを推奨している。
具体的にどのようにコンタクトを取って業務依頼すればよいのかについての内容は薄い。(代行でもやってますよ。程度)

と、ややふんわりした内容で本書を読み進めていくと後半では中古車販売は信頼第一という流れになる。
第一印象が大事、ハッタリも必要、ゴルフを社交場としているなど。
まぁ、人が関わる以上どのようなことでもそうなわけで…。

そして最終章になると、ステップアップとして事務所を構えて1000万!更にチームを組んで取り組めば1億を目指せます!という内容になる。
「あれ?なんの本を読んでいたんだっけ?」。
全体的に消化不良のまま、本書はむすびとなる。

まとめ
読み物としては面白い。
中古車がどのように取引されて、ボロボロの個人店がなぜ潰れないのかなどのエピソードはクルマに興味のない人でも楽しめる。
一方、副業で中古車売買を始めよう。としている人への指南書としてはやや内容が薄い。
理由は以下の通り
①既に顧客がいることを前提としている。その顧客を獲得する手段についての記述がない。
②副業として取り組んだ場合のモデルケースがない。
③書の後半は信頼関係の構築、筆者の経験談、軌道に乗ったら事務所を構えましょうといった内容になる。「なんの本を読んでいたんだっけ」となった。
以上、【書評】副業中古車売買で年収+100万!という内容でした。
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