【沼へ招待しよう】サガ エメラルドビヨンド プレイレビュー

Sa・Ga

この作品を初めて知ったのは2024年の2月だったと思う。

家族でイオンへ買い物に出かけたときだ。

子供用品を買う際に偶然TVゲーム売り場の前を通りかかった。

「サガ エメラルドビヨンド 4/25発売」

通路の目立つところに大きく宣伝されているではないか。

「!?」

私はゲーム好きで学生の頃はいろいろプレイしていたが、最近ではサガシリーズ以外にはほとんど手をつけていない。

興味はあるのだが家事や育児、本業の仕事と合わせると限られた時間内で取捨選択をするしかない。

そうなるとサガシリーズしか残らないのは必然だった。

普段からアンテナを張っているわけではないので新作情報を掴むのはどうしても遅れてしまう。

興味深々でゲーム売り場の前に立ち止まる私。

その姿を見て突然何事かと戸惑う妻。

近々引っ越しもあるし、少し落ち着いたらやろうかな。

それくらいの気持ちだった。

ようやくプレイ

2025年1月、満を持してプレイを開始する。

まず初めに5組(6人)の中からゲームを進める主人公を一人選ぶ。

「主人公ゆうたらオレしか~」の綱紀クンは訛りが何か引っかかった。

ウタヒメさんはちょっと清らかすぎるかなぁー

「うーん…」

少し迷ったが1番魅力を感じたシウグナスにした。

吸血鬼という設定でクセが強そうなキャラだ。

しかし初心者向けっぽいキャラクターが実はとんでもなくクセがある、なんてことはサガだとありえる。

ここは胸を借りる気持ちで自分が魅力的に思ったキャラを素直に選ぶのがよい。

シウグナスは闇の王。完璧な存在。

が、オープニングでいきなり死亡する。

目を覚ました先は見知らぬ世界。

プレイヤーをいきなり置き去りにするこの展開がなんともサガらしい。

ゲームデザインについて

ゲームデザインは本作の前作品にあたるサガスカーレットグレイス(サガスカ)に近い。

サガスカも勿論プレイ済みなので特に抵抗はない。

フィールド

フィールドではイベントが発生するシンボルが表示される。

イベント進行に直接関係のあるのは緑、サブイベントは青、戦闘が赤の表示だ。

このフィールド画面、最新のゲーム事情にあまり詳しくない私から見ても簡素だなと思った。

手抜きと感じる人もいるかもしれない。

しかしこれでいい。

飲食店のおしながきと同じ。大事なのは中身なのだ。

キャラ同士の会話は表情こそ豊かに表現されているが、紙芝居風でボイスも少ない。

戦闘

戦闘システムはタイムラインの左から順に敵味方入り混じって行動するターン制。

相手の行動が分かっているのに難しい。

よくこんなこと思いついたなーと改めてプロデューサーの采配に感服する。

おおむねRPGというのは戦闘がその多くの割合を占める。

本作も例外ではなくプレイ時間の7割~8割は戦闘だ。

逆にここが受け入れられないというプレイヤーにはこのゲームを進めるのが苦痛だと思う。

リトグラム

突然発生するミニゲーム。

これだけはちょっとわからない。

要はパズルゲームなのだが、何分以内に解いたらレアアイテムがもらえるとった特典はない。

本作では三角形がキーワードの1つとなっている。

それに絡めて何かイベントを…ということなのかもしれない。

しかしほんとに狙いがよくわからなかった。

音楽

BGMはゲームの面白さに関わる大事な要素だ。

音楽を担当するのはイトケンこと伊藤 賢治氏。

聞き飽きないフィールド曲や通常バトル曲の出来も素晴らしいがここ一番のボス曲はイントロからゾクゾクする。

私のお気に入りはディーヴァNo.5のテーマ曲とラスボス曲。

ゲームを進めずにずっと聞き入ってしまうこともあった。

底が知れぬ

周回プレイを前提としているゲームデザインのため初回なら20時間程度でクリアできる。

キャラクターによっては数時間でクリアなんてこともある。

そして2周目では1周目とは違った展開やイベントが普通に発生する。

この記事を書いている時点で全てのキャラをクリアして2周目をプレイ中。

総プレイ時間は100h時間を超えようとしている。

プレイ後のやり込み要素どころか、1周してチュートリアル完了。

それでは本編をお楽しみください。

といった感じだ。

まったく底が知れない。

皆に進められるか

ここまでの内容で何となく分かると思うが正直なところ誰にでもおすすめはできない。

特にロマサガ2リメイクをプレイして他のサガもやってみたいなーって感覚でプレイするとひっくり返るかもしれない。

それぐらいにクセが強い。

難易度が高いとかバランスが悪いなどとは違う次元で玄人向けなのだ。

まとめ

スルメゲーと呼ばれるゲームが存在するが本作もその部類になる。

ただしプレイヤーの歯が折れそうなくらいに最初はガチガチに硬く、味が薄い。

でも噛んでいるうちにどんどん味が出てくる。

そして味をしってしまうともう抜け出せなくなる中毒性をもっている。

気が付いたら2、3時間経ってたとか普通だ。

繰り返しになるが全ての人におすすめできるゲームではない。

だが他のゲームでは決して得ることができない栄養素を確実にもっている。

そのサガ味を存分に楽しんでほしい。

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