餃子専門店”横浜とんとん”
以前から気になっていた店。
「いつか行ってみたいな」
そんな他力本願だったので数年間、その時がくることはなかった。
所要で店の近くを訪れる機会があった。
今日しかない。
「いつかそのうち」なんて待っていてもその時は永遠に訪れないのだ。
今回はそんな流れで実現した待望の餃子専門店訪問記。
▶店舗詳細
平日月曜、11時30分
店に到着するとすでに6名待ち。
ただ、思っていたより回転は早く10分ほどで入店できた。

ここのメインは餃子。
事前に調べていたので承知の上だ。
他のメニューはライスとチャーシュー丼のみという潔さ。
このストイックなところに清々しさすら感じる。
さて初訪問のオーダーは
餃子、チャーシュー丼、ビール中瓶。
我ながら完璧な采配だと自負している。
店内の様子
待っている間、軽く店内を見渡す。
カウンターは4席。ほどよく間隔が取られており落ち着いて食事ができる。
テーブル席は2名掛けと4名掛けがそれぞれ2セットづつ。
客層は会社員や夫婦、カウンターには男性の1人客が並ぶ。
平日の昼ということもあってか学生や若いグループ客は見られなかった。
店内のBGMは無し。
いや、違う。
餃子の焼ける音がこの店でのBGMなんだ。
料理
先に運ばれてきたのはビール。
キリンラガー。

分かりみが深い。
昨今はやれクラフトだの、なんだのがもてはやされがち。
しかし、やはりこの場面ではキリンラガーがしっくりくる。
喉を潤し一息ついていると餃子到着。

サイズはやや大きめ。
皮はもっちり肉厚で食べ応え十分。
一口噛めば肉の旨みと野菜の甘みが口いっぱいに広がる。

特に印象的なのは野菜の自然な甘さだ。
餃子といえば中華料理の代表格だし、パンチを効かせた商品も多い。
だが横浜とんとんの餃子は良い意味でその期待を裏切ってくれる。

味わいはとても素朴。
丁寧に、心を込めて作られていることが伝わってくる。
チャーシュー丼
続いてチャーシュー丼。
標準でスープが付いてくる。
見た目から味の方向性は想像できると思う。
そう、あっさり系。

頼りなく聞こえるかもしれないが、これは餃子との相性を考慮した結果なのだ。
逆にチャーシュー丼単体でこの店を評価するのは早計と言える。
とはいえ、チャーシューはしっとり柔らかく肉の旨みを存分に堪能できる。
付け合わせのメンマや青菜も箸休めに丁度良い。

このメンマと青菜の仕事にも抜かりはない。
とりあえず添えました感は皆無。
どれか欠けても成立しない。
完全なホワイト企業が丼の中で成立している。
行列に並ぶ価値はあるのか?
ここまで書いてきたが一つ触れておきたいことがある。
それは、わざわざ並んでまで食べたいのか?という点だ。
先にも述べた通り、行列のできる人気店。
ネットの評判を見ると
「30分以上待ちました」とか、「行列に並んだ甲斐がありました」といった声も多い。
確かに料理は美味い。
接客も丁寧で店の雰囲気も無駄がない。
だが、この時点では「それ以上の何か」を強く感じられなかったのも正直なところだ。
「リピート候補ではあるが、並ぶのはなぁ、、、」
そんなことを考えながら食べ進めているうち、厨房の奥から声が聞こえた。
「持ち帰りの冷凍餃子、ラストねー」
持ち帰りの冷凍餃子でこそ輝く
横浜とんとんは冷凍餃子の持ち帰りも可。
35個入り(5人前)が1セット。

そういえば並んでいる間も持ち帰りをする客を多く見かけた。
まだ昼の1時前なのに売り切れる人気ぶり。
「ふむ、確かに味は良いし妻にもこの店のことは話をしていた。お土産として買って行くか。」
このときの私は横浜とんとんの真髄をまだ知る由もなかった。

結論から言うと、冷凍持ち帰りでこそ真価を発揮する餃子だ。
近年の冷凍技術の進歩は目覚ましい。
有名レストランのコース料理ですら冷凍で自宅に届く時代になった。
コロナ禍を経てテイクアウト文化もすっかり定着した。
しかし「家でも食べられること」はあくまでオプション扱い。
本命は店内飲食であることが多い。
だが横浜とんとんの餃子はその常識を覆してくる。
まず、とにかく米に合う。

店のメニューでもライスのサイズが3種用意されていることが腑に落ちた。
もう少し補足すると、白飯のおかずとしてドンピシャなんだ。
逆に味の濃い中華料理、例えばチャーハンや担々麺などとは合わない。
「店の味をご家庭で」といったキャッチフレーズはよく見かける。
だが横浜とんとんの餃子は家庭で食べるからこそ際立つ味なのだ。
懐の深さ
横浜とんとんの餃子はとても繊細で素材の良さが生かされている。
全体の調和が取れており、まるでオーケストラのような一体感があるんだ。
「挽肉と野菜を混ぜて皮に包んだもの」という存在を軽々と凌駕している。
料理方法はインスタに記載があるのでこれ通りに作ればまず失敗はしない。

横浜とんとん(@yokohama_tonton) • Instagram写真と動画
私はこの作り方を初め知らなかったので一般的な冷凍餃子と同じ調理方法で作った。
それでもとても満足のいく仕上がりだった。
素人が自宅で、ある程度アドリブで作ってもちゃんとおいしい。
やさしく繊細な味わいではあるが、それほどまでに横浜とんとんの餃子は懐が深いのだ。
まとめ
横浜とんとんの餃子は正直パンチ力に欠けると感じるかもしれない。
某チェーン店のような、こってり系餃子を期待すると肩透かしを食らうだろう。
だが一度食べてみれば脳内で餃子革命が起こる。
素材の良さを極限まで引き出した職人の仕事だ。
通販で全国配送も対応しているので気になる人は是非一度試してみてはいかがだろうか。
▼サイトを見る
店舗詳細
横浜とんとん
住所 神奈川県横浜市保土ヶ谷区星川1-15-27
TEL 045-331-8735
定休日 水曜、日曜
営業時間 11:00~14:30 16:30~19:30
公式HP 横浜とんとん
インスタ 横浜とんとん(@yokohama_tonton) • Instagram写真と動画

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