【書評】会社を辞めない起業

その他、趣味の話

みなさん、こんにちは。「ぞっぱ」です。

今回読んだ本はこちら。

書籍情報
「会社を辞めない起業 失敗リスクを限りなくゼロにできる8つのスモールステップ」

松田 充弘【著】

日本実業出版社(2022/02発売)

結論

ひとことで言うとストイックなマインド身につく起業本。キーワードは「遊び時間を捨てよ」、「24時間を使いきれ」、「会社は辞めるな」。やるなら本気でやって成果を出すことが重要としている。

精神論一辺倒な内容ではない。起業するためのマインドセット、モデルケースや考え方のアドバイスもしっかり記載されている。

一方、なかなかストイック路線であるため、「いや、自分はそこまでは…」という、感想をもつ人もいるだろう。隙間時間で副業を始めたい。利益が出なくても経験値になればいい。という人には向かない。

本書は全8章で構成されている。各章の要点について触れていこう。

第1章 会社を辞めずに起業するためのマインドセット

3つの円で考える。①人生をかけてやり遂げたいことは何か?②あなたが「1番」をとれる場所はどこか?③何をしたら喜んでもらえるか?

この3つが重なった部分が「自分のミッション」。

このワード、本書のなかで度々登場する。そして著者は以下のように語る。サラリーマンをやりつつ、起業して利益を得るというのは簡単ではない。「人生をかけてまでやりたくて、得意であって、人に喜ばれること」を事業としなさい。でなければ続かない。

第2章 起業のタネ「マイビジネスリスト」をつくる

基本的に、現代におけるビジネスチャンスとは、社会の中にある不満の解消にしかない。

モノと情報が溢れている世の中だが、何らかの不満を持っている人がいて、その不満を解消し、新しい価値を提供できれば、それはビジネスになる。困りごとを探す。そして、第1章で触れた「自分のミッション」が重なる部分を見つけなさい。

第3章 どんなビジネスから始めればいいのか

大事なのは困りごとに対し「誰が提供しているか」ではなく、「どんな解決がされているか」。それでも満たされていないことはないか?

成功するビジネスとは、ニーズが多くて、ユニーク性のあるもの。特に重要なのはユニーク性。今の世の中、「似たようなサービスや商品は他にもある」。その中からあえて、アナタから提供を受けたいと思えるものを探し、ビジネスと出来ないか考えなさい。

第4章 サラリーマンのまま起業するには方法がある

サラリーマンでいることの何よりの強みは、安定した収入が確実に入ってくること。とりあえず一定の仕事量をこなしていれば、会社が嫌い、仕事がつらい、上司が苦手…であっても給料は入ってくる。これほど恵まれた環境はない。

マイビジネスからの収入がサラリーマンの給料を超えるときまで、会社は辞めるな。サラリーマンのうちにビジネスモデルを検証しなさい。成功するビジネスは約1割。ビジネスに失敗しても安定した収入があるというメリットは精神面でも大きい。

第5章 マイビジネスを実現するための時間管理術

24時間を使いきれ。人が抱えているタスクには重要度と緊急度の違いによる4つの領域がある。

マイビジネスに真剣に取り組むと決めた今、大事なのは第二領域。まだ「一」と「三」ばかりというのは仕方ないこと。自分にとっての優先順位を明確にして、計画的に毎日を過ごすと決めなさい。

第6章 マイビジネスをあきらめないマインドの鍛え方

さらばプライベートの「ノープラン」。オフ時間を計画すると充実度が変わる。朝と夜のパワークエスチョン。

毎日、自分と向き合うことが大切。何事も体が資本。睡眠時間はしっかり確保しよう。

第7章 マイビジネスで収入を得る

この章から「お金をもらう」段階へ進む。本書で大事なことは第6章までで完了している。よって第7章からは淡々としている印象だが、学ぶことは多い。概要としては以下の通り。
・個人事業主登録
・確定申告について
・事業計画の作成
・副業NGの場合の対策

第8章 マイビジネス事業を拡大していく

ここでは事業が軌道に乗り始めたあとについて書かれている。重きを置いているのは、個人で続けるか、仲間を集めて法人化するか。それぞれのメリット、デメリットについて触れられたところで本書は「むすび」となる。

まとめ

序盤の起業にあたってのマインドセット、どんなビジネスを始めたらよいかについて学ぶことが多くあった。一方、「そこまでやらないとダメか。」と思ったのも事実。よって、サラリーマンは辞めるつもりがなくて、副業を始めたいという人は別の書籍の方が有益である。

以上、【書評】 会社を辞めない起業という内容でした。

ではでは。

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