みなさん、こんにちは。「ぞっぱ」です。
今回は「なぜ、クルマの給油口の位置は左右どちらかに統一されていないのか?」という疑問について記事にしました。
結論
まず、結論から述べると「給油口の位置は必ず左側(or右側)に設置せよ。」という規制がないから。
日本で給油口については、「道路運送車両の保安基準第2章及び第3章の規定の適用関係の整理のため必要な事項を定める告示(2021.6.9)」の第12条(燃料装置)に以下の記載があります。
「燃料タンクの注入口及びガス抜口は、排気管の開口方向になく、かつ、排気管の開口部から300ミリメートル以上離れていること」
これは給油口と排気管(マフラー)の位置は離す必要があるとしています。これは給油中にガソリンをこぼしてしまい、熱くなった排気管に垂れて引火するなどの事故を防ぐため。その為、マフラー出口が右側であれば、その逆の左側に給油口を設けるというレイアウトが主流。
しかし、昨今では設計技術や耐火性能も向上により、左右出しマフラーを採用する車種も多い。つまり、メーカーの設計上の都合で決めているというのが現状。
各国の特徴
では、国(メーカー)による特徴はあるのかを見てみましょう。
まず、内燃機関の発祥地ドイツ。給油口は右側が多い。ドイツに限らず、EU諸国は左ハンドルが主流。更に、ガソリンスタンドはセルフが多い為、クルマの乗り降りの際にドアを大きく開けられる右側に給油口が設置されているのは必然と言える。
次に自動車大国アメリカ。車種によってバラバラ。アメリカもガソリンスタンドはセルフが主流。左ハンドルで右側に給油口があるメリットは先述の通り。
一方、左ハンドルで給油口が左側にあるメリットは、給油の際に車両の反対側まで移動しなくてよい点。他には給油中に万が一、身の危険があった際、素早く車両に乗り込めるといった優位点もある。さすが、個性と自由の国アメリカである。
そして日本。メーカーによって左右混合しているが、傾向はある。左が多い=トヨタ、ホンダ、マツダ、スズキ、ダイハツ、三菱。右が多い=日産、スバル
これは冒頭述べた通り、規制はなく各メーカーが独自の設計思想でクルマ作りをしている為。カーメーカーとしても1車種ごとにすべて専用設計していたのではコストがかかる。なのでプラットフォームを流用したり、設計の段階でレイアウトを各メーカーが標準化している為、このような傾向が見られる。
左右どちらでもない!?
じゃあ、真ん中ってないの?という方にこんな情報を。
画像は第2~4世代のコルベット。通称C2、C3、C4と呼ばれているモデル。真ん中です。(笑
以上、「クルマの給油口は左右どちらかに統一されていないのか?」という内容でした。
それでは、また。
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