人間とは不思議な生き物だ。
夜は睡眠欲より食欲が勝り、朝はその逆であることが多い。
早起きは三文の徳ということわざがある。
でも現代の貨幣価値に換算すると50〜100円くらい。
そんなだったら寝ていたい。
誰だってそーする。おれもそーする。
でもそーじゃないときもある。
そう、朝ラーするときだ。
どんとこい家
私のお気に入りの店、ラーメンどんとこい家。

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この店は朝4時から開いている。
24hオープンの店舗を除けば関東最速だと思われる。
その魅力は単に朝早いだけではない。
私が愛してやまない理由は3つある。
スープ

ラーメンは何といってもスープが要。
クルマでいったらエンジンのようなものだ。
汁につけて食べるハイブリッドや汁なしのEVも世の中には存在するがやはり王道が正道だと思う。
朝ラー客をメインターゲットにしているだけあってクセがない。
ここのスープは豚骨醤油。
いわゆる家系にカテゴライズされる。
しっかりコクのある味だがもたれない。
40代のヘタリ気味の胃袋にもスッと入ってくる。
チャーシュー

ほんのりピンクの大判チャーシューには様々な楽しみ方がある。
まずはそのまま、卓上の黒胡椒をかけて、ライスのおかずとして。
これをツマミに酒が飲めたらなぁ…
妻へ。もし私に万が一のことがあったらぜひ墓前に供えてほしい。
職人
自宅の外へ出なくても大概のことは満たせてしまう時代。
特に食べることに関しては冷凍技術の進歩により家でもフルコース料理が食べられるようになった。

ラーメン店なので店主とじっくり話すことなんてない。
「ごちそうさま。」
「毎度どうも。」
会話といえばこの程度だ。
でも一杯のラーメンに作り手の優しさと真心が詰まっている。
語らずとも心に染み渡る。
決して飾らず、決して驕らず。
ひたむきにラーメン作りと向き合うその姿勢はまさに職人であり、男がほれる姿だ。
三文以上の価値
私はこの店に行く時はいつもより30分早く起きて職場とは逆方向にクルマを走らせる。
わざわざだ。
腹を満たすだけなら早起きする必要なんてないし、時間が無いなら通勤途中にコンビニへ立ち寄ればいい。

それでも、
この人の作ったラーメンが食べたい。
この店を応援したい。
そう思えることは稀だ。
そんな店に巡り会えたこと、そしていつも美味しい一杯を作ってくださる店の方々には感謝が尽きない。
以上、気になった方はぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
店舗詳細
ラーメン どんとこい家
住所 〒240-0065 神奈川県横浜市保土ケ谷区和田1丁目11−25
TEL 045-341-8282
定休日 日曜、月曜(臨時休業はXでお知らせ)
どんとこい家【朝4時OPEN】(@don888koi)さん / X
営業時間 4:00〜13:30(ラストオーダー13:15)
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