コルベットに8年乗った元オーナーが語るコルベットの魅力

クルマの話

シボレー コルベット。

それはザ・リアルアメリカンスポーツ

その場の空気をも支配する圧倒的な存在感は世代を問わず人々の心を魅了する。

記念すべき初回の投稿は第6世代のコルベット、通称C6について語ろうと思う。…なんて大ゲサなこと書きましたが、気楽に読み物として楽しんでもらえればと思います。

魅力その① 2度見必然! Wide & Low

まずは1番は分かりやすくカッコいい見た目をしていることでしょうか。

低く長いエンジンフード、盛り上がったフェンダー、スパッと切り落とされたリアオーバーハング

特に小さい男の子なんかだとすれ違いざまに2度見されること確実。

洗車場とかコンビニとかでも「カッコいいですね」、「すごいね、馬力どれくらいあるの?」とか声をかけられることもしばしば。

めちゃくちゃ嬉しいのに「いやぁ、中古で買ったんで…」とか照れ隠ししてみたり。

魅力その② 走る伝統工芸品

あの赤い跳ね馬が「走る芸術品」であれば、コルベットは「走る伝統工芸品」

まずエンジンは6.0L V8 OHV。まさにアメ車の魂とも言っても過言ではない、アメリカンV8を搭載。

昨今では排気量は小さく押さえ、過給機やモーターでアシストするといったクルマが多い中 純粋にエンジンだけで400HP、55.5N・mを発生させる。

アクセルを踏み込んだ際、背中がシートに押し付けられる暴力的な加速。「あの」感覚は高い中毒性がある…

サスペンションはダブルウィッシュボーン式。特徴としてはFRP製リーフスプリングを横置きに搭載。

車体を支えるスプリングは乗用車ではコイルスプリングが一般的。一方、リーフスプリングはトラックのリア等にはよく採用されているが、乗用車ではかなり稀。コルベットの場合はこれが横についております。

メカニカル面でみればやや時代遅れな印象を受けるかもしれませんが、そこがアイデンティティとして、我が道を行く感があっていいんですよねぇ…

魅力その③ 美艶FRPボディ

メインのラダーフレームはスチール(C6ベースグレードの場合)ですが、ボディ表面は軽量素材のFRPを纏います。

アメ車はデカくて重いイメージがありますがC6コルベットの車重は約1.5t。国産のスポーツカーと比較するとZ34あたりと同じくらいでしょうか。更にFRP特有のあのヌメっとした艶やかな質感がたまりません。

その反面、防御力はありません。ドア内側には横にバーが1本通っていますが、これも素材はFRPです。命を乗せて走る緊張感、ゾクゾクしますねぇ。

最後に…

これは上手く伝えるのが難しいのですが、人生が豊かになった。

かつてコルベットに乗ることを望む自分がいた。

それは現実となり、自身の人生を歩めていることを実感する。

そして自分が経験し得たことを誰かに伝えたくなる。自分がオーナーだった証を残すかのように…

何かそんなことを感じさせてくるクルマ。私にとってコルベットはそういうクルマだった。

それでは、また。

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