コルベットC6 「Service Column Lock」の対策法

クルマの話

みなさん、こんにちは。「ぞっぱ」です。

今回はC6乗りのトラウマ「Service Column Lock」についてです。

コラムロックとは所謂ハンドルロックの事で、市販車であれば大体のクルマに標準装備されている防犯装置です。

コルベットC6においてはその防犯装置がオーナーに牙を剥きます。(私が把握している限り、少なくとも2006年式くらいまでは…)

コラムロックを作動させると、ステアリングコラム内のピンが押し出る形で、ステアリングがそれ以上回転しないようにロックをかけます。物理的なロックはそれだけですが、コルベットC6の場合、エンジンスタートの電気信号も遮断されます。つまり、エンジンがかからなくなる。先述の通り、物理的ロックもかかっている為、ステアリングも切れなくなるという状況になります。ある意味では防犯性能は抜群(苦笑

字面にすると致命的な欠陥とも思われますが、リコール対象となっているのは一部の生産車両のみ。海外のコミュニティサイトなどを見ると、リコール対象外の車両でも発生しているという報告が見受けられます。

前置きが長くなりましたが、今回はそのコラムロックをそもそもキャンセルしてしまおうという内容のDIY記事です。

※個人のDIY作業内容です。整備マニュアルではありません。また、コラムロックが解除できない対策としてメーカーが推奨している内容でもございませんので、あらかじめご了承ください。

用意するもの

コラムロックキャンセルには「コラムロックエミュレータ」が必要になります。

これは過去にショックアブソーバー交換の回でも紹介した「RTDシュミレータ」のようなもので、車両側に「コラムロックが正常機能している。」と認識させるというもの。

RTDシュミレータについては下記リンクからどうぞ

【DIY】コルベットC6 ショックアブソーバー交換
コルベットC6のショックアブソーバー交換のDIYを記事にしてみました。総評としては満足。C6は最終モデルでもそろそろ10年以上経過する時期になってきたので、足回りのリフレッシュが気になっている方、ご検討してみてはいかがでしょうか?

部品はZIP Corvetteで購入。純正部品ではないので、GMディーラーでは入手不可能だと思います…

他にもWestCoastCorvetteでも取り扱いがあるようですね。

取り付け

インパネ周りを外します。全部クリップ止め。

背面のカプラーが3箇所ありますが、ディスプレイスイッチ用のカプラーが硬くて外せなかったので、スイッチごと外しました。ビス止め×3が左右。

メーター周りも外します。7mm×4箇所。上2×下2。上下でボルトの長さが違うので注意です。

コラムロックモジュールユニットを引き出します。手前のフックを外して、上方に引っ張る感じです。

ここまで外したらACCをON。メーターインフォメーションに「Acc Mode On」と表示されます。その状態で4ピン(紫、黒、緑、オレンジ)のカプラーを外します。すると、メーターインフォメーションの表示が「Service Column Lock」に変わります。

先ほど外した4ピンのカプラーの代わりにエミュレータを接続します。

接続したらACCをOFF。その後、もう一度ACCをONにしてメーターインフォメーションが「ACC Mode On」の表示になれば成功です。

メータークラスター周りは逆手順で復元して完成です。

まとめ

コルベットは日本国内でも流通数が少なく、正規ディーラーでもマイナートラブルにはなかなか手こずることもあるようです。私は海外のフォーラムサイトの情報をメンテナンスの参考にしてきました。

Corvette Forum

コラムロックキャンセル=ハンドルロック機能は失われるので防犯性能は劣りますが、出先で立ち往生するのは避けたという方はご参考ください。

それでは、また。

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