パワーランチという言葉がある。
ビジネスの話をしながら昼食をとる行為だ。
私はポンコツ旧人類なのでパワーランチができる新人類の精神構造が理解できない。
仮に仕事の話は抜きにしたとしても他人と食事をするのは苦手だ。
旨そうな料理を前にわざわざ箸を止めてまで他人の話に興味はないし、特に聞いてほしい話もない。
だから昼食は基本1人でとることが多い。
そんな私にも足しげく通う飲食店は存在する。
店舗紹介
横浜市保土ヶ谷区にある「お食事処つばさ」
(営業時間などは店舗詳細を参照)
和食居酒屋で昼営業の間はランチメニューが頂ける。

飲食店において料理・接客・雰囲気の3つが満足のいくレベルであればリピートに値すると思っている。
それらを順に紹介していく。
料理
味だけでなくボリュームや価格設定など客層に合わせていろんなことを考慮しなければならない。
私は「つばさ」のランチメニューに関してはほとんど頂いていてどれも満足だった。
【海鮮丼】

【カレー】

その中でもオススメは【唐揚げ定食】。

ご飯とお吸い物、小鉢にお新香がついて950円。
以前は900円だったのだが昨今の物価高騰の影響なのか価格変更された。
ただ個人的には900円だった頃より唐揚げの大きさが巨大化しているように感じる。
グラム測定していないので錯覚の可能性もあるがそういった楽しませてくれる要素も含めて気に入っている。

ゴロっとした唐揚げはガツンとくる醤油味でニンニク強め。
白飯がどんどん進む。
付け合わせの野菜にはゴマドレッシング。
この組み合わせがまた絶妙で口中のリセット効果はありながら、さっぱりしすぎないので濃厚な唐揚げのテンションのまま食べ進めることができる。
接客
つばさの接客はとてもやさしい。
店の扉を開けると柔らかな物腰の女将さんが迎えてくれる。
厨房からは店主の元気のいい声が聞こえる。
特上のもてなしというわけではないのだが、自分たちにできる精一杯のことをやろうという心づかいを感じる。

味も雰囲気もいいのに店員の態度が横柄という店に何度かあたったことがある。
当然リピートなどしないし応援もしない。
繁盛しようが潰れようが知ったことではない。
その点「つばさ」は大丈夫だ。
雰囲気
店内は民家を改装したと思われる作り。
和を基調とした落ち着いた雰囲気だ。

BGMは90年代~2000年代のJ-POPが流れている。
GLAY、宇多田ヒカル、浜崎あゆみ、Do As Infinity、大塚愛など。
私のような40代が青春時代に聞き親しんだ楽曲ばかりだ。
ときが止まったのとはまた違った感覚。
久しぶりに故郷に帰って旧友と会ったときのようなそんな感じだ。
客層は30代~60代と幅広く性別関係なく人気がある。
近隣に住まいの常連客や近くで働いていると思われるビジネスマンも見かける。
楽しませてくれること
料理・接客・雰囲気の3つが満足のいくレベルであればリピートに値する。
確かにそうなのだが、応援したいと思える店は稀でそのためには+αの何かが必要だ。
この店の+αは楽しませてくれることだ。
先ほど触れたBGMもしかり。
下の画像は日替わり定食。
この日はミニ海鮮丼とかき揚げうどんのセットだった。

うどんの器のサイズがすり鉢並み。
こう言ってはなんだが、うどん自体の味は普通レベル。
居酒屋なので麺を手打ちしているとは思えないし多分一般的に流通しているものだろう。
それなのに何か特別なものを食べているようなそんな気がした。
冷凍技術の発達により家でもフルコース料理が食べられる時代になった。
外での食事はエンターテイメントなのだ。
こういった何か楽しい・おもしろい・うれしいといった仕掛けに店の魅力を感じている。
最後に
褒めてばかりだとやらせに思われるかもしれないので、最後に気になった点について触れておく。
支払いは現金のみ。
近日中にキャッシュレス対応も検討しているらしいが2025/4月時点では未実装。
卓上の紙ナプキンがない。
あと、ビジネスマンの集団にときどき出くわすことがある。
何やら資料を広げてワイワイやっている。
声はまぁまぁ大きい。
色々情報筒抜けだが大丈夫かい?
パワーランチは会社でやりなさい。
店舗詳細
お食事処つばさ
神奈川県横浜市保土ケ谷区神戸町188−12
アクセス 相鉄線「星川駅」から徒歩5分 星川駅までは横浜から快速で約4分
TEL 045-777-3421
営業時間 月~土 11:30~14:00、17:00~22:00
定休日 日曜
駐車場 店舗前に2台分。近隣にはコインパーキングあり。
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