命は尊いもの。
時間はかけがえのないもの。
人の一生はあっという間に過ぎていく。
毎日を楽しく生きることを信条としているため、興味をもったことは積極的に試すことにしている。
電動キックボード。
これまでK-POPアイドルと同じくらい関心がなかったが、ある日突然興味が湧いた。
今回は電動キックボードのレンタルサービス「Luup」を利用し、実際に乗った感想を記事にした。
何事もそうだが
一長一短。
感じた想いをありのまま言葉にするとそうなる。
優れている部分もあれば、ちょっとイマイチという部分もある。
まぁ、これらは世の中のあらゆるサービスや製品について言えることだ。
例えば新車価格4000万超のロールスロイス・ブラックバッジ ゴースト。(引用:Black Badge Ghost Series II)

このクルマを所有すればあらゆるストレスから解放され、この世の楽園かのような生活を送ることができる、、、とは限らない。
もし仮にそうなら世界中のお父さんは家を売り払って35年ローンでクルマを買うだろう。
それと同じように電動キックボードに関しても全てを満足させてくれるわけではない。

次の項目からは実際に使って分かった長所と短所をそれぞれお話ししよう。
良い点
楽しい!
バツグンの機動力の高さ。
とにかくスイスイ移動できる。

初体験というバフが効いているためか高揚感すらあった。
40過ぎのオッサンがキックボードで「ひゃふ~」している姿はやや見苦しいが思っていた以上に楽しかった。
映画バックトゥザフューチャーに出てくるホバーボードってこんな感じかなぁなんて想像しながら運転したもんだ。

あと、なによりも手軽。
歩けない距離ではないけど歩きたくない距離。
駅からは離れているがタクシーを使う距離ではないといった状況だ。
クルマ移動が必須というエリアに住んでいる人は少しイメージしにくいかもしれないが、都市部もしくはその周辺ではこういったシチュエーションが度々訪れる。
そんなときも電動キックボードは大活躍。

今回は横浜みなとみらい周辺を電動キックボードで散策したが、こういった観光地を巡る足としても活躍しそうだ。
使い方
Luupを利用するには事前にアプリで会員登録をする必要がある。
サービス | Luup(ループ) | 電動キックボードシェア/シェアサイクルアプリ
このとき「本人証明・支払い方法・運転時の道路交通法についてのテスト」の3つを実施しなくれはならない。
本人証明…免許証、保険証など
支払い方法…クレジットカードのみ
テスト…アプリ内で予習問題あり
電動キックボードは免許不要。
しかし公道を走行するため道路交通法を厳守する必要がある。

テストは普通自動車免許を取得している人からするとギャグのような内容もある。
しかし全15問をすべて正解しないと利用はできないので真摯に取り組もう。
レンタルポート
準備が終わったらいよいよポートで電動キックボードをレンタルをしよう。

アプリで現在地から最寄りのポートをすぐに探せる。
使い終わったらポートに返却。
出発先と別のポートでもOKだし利用途中に変更もできる。
返却スペースに停まっていることを証明するための画像を撮影し運営に送信すれば完了。

今回は約1時間の利用で935円だった。
(基本料金50円+1分あたり15円)
この金額を高いと感じるか安いと感じるかは使い手次第だろう。
頻繁に利用する人にはサブスクプランというのも用意されている。
ビジネスや通勤での利用を検討している方はチェックしてみるのがオススメだ。
LUUP(ループ) | 電動キックボードシェア/シェアサイクルアプリ | Luup(ループ) | 電動キックボードシェア/シェアサイクルアプリ
イマイチな点
防御力ゼロ。
万が一の場合に身を守るものが何もない。
人の価値観はそれぞれなので優先するものが何であるかを否定するつもりはない。
しかし私にとっては先述した長所を全てかき消してお釣りがくるほど短所がデカい。
繰り返すが電動キックボードは公道を走行する。
つまり一般乗用車や大型トラックと同じ道を走らなくてはならない。
下の画像は自動車の衝突実験の画像だ。(引用:【JNCAP2017】衝突安全・全15車種 | KURU KURA(くるくら))

この実験では重量1300kgの台車を時速55km/hで被検体に衝突させる。
ガラスは飛び散りドアは大きく歪んでいる。
もし重量約4tのトラックが生身の人間に衝突したらどうなるのか、、、
想像に難くないだろう。
ミンチより酷いことが起こるのだ。
ワンミス=即アウト。
ヘルメットが努力義務となっているのは着用したところで意味がない。
ということを含んでいるのであれば、やや気の効きすぎたブラックジョークだと思う。
祈りよ、とどけ
私はクルマを毎日の通勤で使用している。

クルマが好きであるため模範となるようなクリーンで紳士的な運転を心がけている。
自分のことを棚に上げて言うのは恐縮だが、全てのドライバーがそういう気持ちで運転しているわけではない。
スマホを見ながら、仕事の資料を探しながら、股間を触りながら、、、
そして未だに飲酒運転をする輩は絶えないし、今日も日本のどこかでプ〇ウスミサイルがコンビニに突っ込んでいる。
だから電動キックボードを運転する際はあらゆる場面で祈禱力が試される。

もう1つ
あまりにもお手軽すぎて公道ルールを厳守する意識が薄れてしまうこと。
「二段階右折、逆走禁止」
ナニそれ美味しいの?状態の利用者は度々見かける。
クルマを運転するドライバー視点では「うっざ、、、」となる。
こういったお互いの考え方や認識度の違いはトラブルの元となる。

公道は誰のものでもない。
どっちが上とか偉いとか無い。
お互いを尊重し譲り合う精神で走行するのが基本だ。
だけど昨今の道路事情を見ているとそうはなっていない。
メッキ(調のプラスチック)パーツ満載のミニバン > DQN星人のプ〇ウスミサイル > 電動キックボード
という図式になっているのが今の公道におけるヒエラルキーだ。
結局何が言いたいかというと、危険だから十分に注意して乗りなよ。ってこと。
自分の身を守れるのは自分だけだ。
新しい交通インフラとして歓迎できるか?
今からおよそ140年前、世界初のガソリン自動車が誕生した。(引用:ベンツ・パテント・モトールヴァーゲン – Wikipedia)

このベンツ・パテント・モトールヴァーゲンの初期型は変速機を持たず、エンジン出力も低かったため急な坂道を登ることが出来なかった。
その姿を見て人々は嘲笑い、口を揃えてこう言った。
「こんなものが普及するはずがない」と
だが実際はどうだろうか。
今やガソリン自動車は我々の生活に欠かせないものとなっており、クルマの無い生活は考えられないという変態熱狂者をも生み出している。
電動キックボードが新しい交通インフラの覇者となる日が来るかはさておき、
拾い物の情報だけで食わず嫌いをしているのであればそれは人生を損しているというもの。
人は体験したことしか分からないのだから。
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