日本の伝統文化が失われつつある。
陶芸や日本舞踊、藍染など多くは後継者不足が要因だ。
その中でも私が危惧している文化が町中華。
中華というからにはルーツをたどれば大陸に行きつくのだが町中華となればもはや日本のもの。
それらの店は採算度外視の価格設定とボリューム。
ほぼワンオペ+立ちっぱなしという労働環境。
ワークライフバランスなんぞ〇ソくらえを地で行くような店というイメージだろう。
今回は私が愛してやまないそんなイメージ通りの町中華店について。
店舗紹介
伊勢屋
相鉄線星川駅から徒歩2分。

(営業時間などは店舗詳細を参照)
店の雰囲気
赤いカウンターテーブル、壁にずらっと並んだお品書き、カンカンとリズミカルに中華鍋を振るう音が響く。

客層は男性客が多めだが家族連れや女性客も見られ老若男女さまざま。
地域に長く愛されてるのが分かる。
お昼どきは行列ができることもあるので並ぶのが苦手な人は少し時間をズラすのがおすすめ。
平日は1:30~2:00くらいであれば比較的すぐ入れる。
コスパ
ほとんどのメニューが1000円以下。
ニラレバ炒めなどの1品料理は+50円でライスとスープのついた定食にできる。
チャーハンやオムライスなどの焼き飯系はほぼ1合くらいありボリューム満点。
ファーストフードや大手チェーン店でもなんやかんやで1000円近くになるので、このコスパは非常にありがたい。
ガッツリ食べたい人や食べ盛りの学生にもオススメだ。
【チャーハン&餃子】

【オムライス】

【ニラレバ炒め定食】

【タンメン】

接客
こう言ってはなんだが格別のもてなしを期待してはいけない。
混雑時にはテーブル席に他人と相席になることもある。
だけど店主や女将さんのキビキビとした動きは自信にあふれている。
こちらから身を任せたくなるようなそんな感じだ。

足しげく通う常連客も見られ
「いらっしゃい、今日はどうする?」
「いつもの」
「ニラレバね。毎度」
そんなやり取りも聞かれる。
客に決して媚びることなく、自分たちにできる精一杯のサービスを自身をもって提供する。
そんな接客に心地良さを感じるのだ。
古き良き文化
料理・雰囲気・接客の3つすべてが満足のいくレベルであればリピートに値する。
このブログでも何度か紹介している持論だ。
リピートする店は多くあるがその中でも応援したいという店と巡り合えることは少ない。
それには先述の3つの要素の他に+αの何かが必要なのだ。

伊勢屋の+αは”古き良き”を守り続けていることにある。
人間とは本来変化を嫌う生き物であり、現状維持バイアスというものが無意識に働く。
何も変えない、そのままがいい。
変化を拒むことは進化を拒むことでもある。
そしてそれは周囲からの孤立と同義であり淘汰されることもあるだろう。
しかし、地に足をどっしりとつけ軸足は変えない。
我が進む道を見定め、決してブレることはない。
そんな伝統文化を守り続けるような姿勢が好きなんだ。
最後に
この店には裏ボスに相当するメニューが存在する。
それは、、、かつ丼。
このメニューを私はまだ食べたことがない。
なぜか?
提供までにメチャクチャ時間がかかるのだ。
早いときで1時間弱、混雑時は2時間待ちというディズニーランドも腰を抜かすほどの時間がかかる。
ぶ厚いカツをじっくりと揚げるためと調理設備の関係上、それくらいの時間を要するのだそうだ。
タブレットやスマホで映画を見ながら待つという猛者も存在する。
食べたことがないので味について触れることはできないが、他客が食べているのを見る限りボリューム満点だった。
参考までにwebで拾った画像が下。

引用 地元の人は並んでて行けない。カツ丼が話題の中華食堂「伊勢屋」。 | ニッポンのうまいもの
食というよりもはや闘いというに相応しい。
ぜひ我こそはというチャレンジャーは挑んでみてはいかがだろうか。
店舗詳細
伊勢屋
神奈川県横浜市保土ケ谷区星川2-5-33
アクセス相鉄線「星川駅」から徒歩2分 星川駅までは横浜から快速で約4分
TEL 045-341-7971
営業時間 11:30~20:00
定休日 水曜日
駐車場 なし
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