【DIY】コルベットC6 ショックアブソーバー交換

クルマの話

みなさん、こんにちは。「ぞっぱ」です。

今回は私の前愛車、コルベットC6のショックアブソーバー交換のDIYを記事にしてみました。初めて個人輸入で部品を取り寄せての作業だったので、なかなか思い入れのあるDIYなのです。

※個人のDIY作業を紹介する内容であり、整備マニュアルではありません。

作業紹介の前に…

私の所有していたC6は日本正規輸入車。これには「マグネティックライドコントロール」というダンパーの硬さ(=減衰力)を車内から切り替えができる機能が純正で装着されています。簡単に構造を説明すると、ショックアブソーバーのトップ部分にアクチュエータ(モーターのようなもの)が付いていて、車内の切り替えスイッチに連動して減衰力が変わるという仕組み。モードは「TOUR」と「SPORT」の2種類。

社外品のショックアブソーバーに交換する場合、アクチュエータを外す必要がある=当然、減衰力切り替え機能は失われる。そして厄介なのが、単に外しただけだと車両側がエラーと認識してしまい、スピードリミッターがかかってしまうこと。具体的な数値は忘れてしまいましたが、確か時速100kmくらいまでしか出せなくなる。

そこで、必要となるのが「RTDシュミレータ」。これを装着することで、「正常!問題ナシ!」と車両に認識させるというもの。冒頭で触れた初めての個人輸入部品はこれのことでした。ちなみにメーカーは「CASPER’S ELECTRONICS」

CASPER’S ELECTRONICS, Inc. (casperselectronics.com)

このブログで何度か紹介した、CorvetteCentralで購入しました。

Corvette Parts & Accessory Supplier | Corvette Central

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装着するショックアブソーバー1台分です。装着前に中身を確認します。C6は前後ともリーフスプリングなので、ショックアブソーバーの形状自体は非常にシンプルです。

ビルシュタインはドイツのメーカーですが、アッセンブリーはアメリカで行ったようです。何やら盛大にタッチアップした形跡がありますね。一体何があったんでしょうか(笑

リア側の脱着作業

まず、リアから。ショックアブソーバー下側ボルト、ナットサイズ24mm、締付トルク145Nm。アッパーマウント側はボルトサイズ13mm、締付トルク30Nm。ロアアームにジャッキをかけて少しストロークさせて、ボルトを抜き取ります。

純正ショックからアクチュエータを外したら、インパクトレンチでトップナットを外します。ショックアブソーバー内部のピストンバルブ固定ナットをいっしょに緩めてしまう可能性があるので、本当は良くないんですよね〜

RTDシュミレータKITは2ピンと3ピンの2種類が入っています。2ピンはショックについてたカプラーに取り付けます。3ピンはポジションセンサー側に取り付けます。このセンサー、左右についているのですが、ずっと光軸だと思ってました。よくよく考えたら、光軸なら左右につける必要ないんですよね。まだまだ勉強不足だなぁ…

アッパーマウントのプレートのみ再利用してビルシュタインショックを取り付けます。ショックアブソーバーの脱着は本体をストロークさせて行いましたが、純正の方が減衰力高かったように感じました。

フロント側の脱着作業

次にフロント。左側はクーラントのリザーバタンクを外します。こちらもアクチュエータを外したら、インパクトレンチで一気にトップナットを緩めます。

リアと同じようにショックを縮めて外す予定でしたが、アッパーアームがどうにも邪魔。そこで接続を切り離すことにしました。アッパーアームの接続ボルトサイズ15mm、締付トルク65Nm。

ボディとアームの間にアライメント調整用のシムが数枚入っているので、紛失に注意です。

ショックの下側は13mmのボルトナット、締付トルク19.5Nm。ブッシュに少し角度がついているので、純正と同じになるように調整します。

装着完了です。ビルシュタインショックの場合、トップナットは前後ともトルク指定ではなく、締め付け位置指定(ナット上がどれだけ飛び出しているか)なので、ショックに付属の取扱説明書指示に従います。

インプレッション

【満足している点】

大きめの凸段差を通過する際の突き上げが減った。路面の細かいギャップをキレイにいなしています。初期減衰の立ち上がりが滑らかなのでしょう。ローダウンしてるので、純正ショックの時に顕著だったバンプラバーに弾かれる感じはかなり改善してます。高速のコーナリング中に路面のギャップを拾うと隣の車線に飛ばされるんじゃないかと思うくらいでしたが、これも緩和されてます。じわっと路面を掴む感じでしょうか。絶妙なバランスです。

※ショックのケース長は純正(DELPHI)とビルシュタインで同じ。バンプラバー長は純正が25mm、ビルシュタインが40mm。寸法だけみればバンプラバータッチまでの距離は純正が有利なんですけど、バンプラバーの減衰力も考慮したセッティングなのだと思います。

【不満な点】

うねりの種類にもよりますが、少しリアが沈み込む感じがあります。もう少しピストンスピードの中域でもバンプ減衰が欲しいと思います。でもこれを抑制するとピッチングが増えそうな気もしますし、車高の前後バランスとの兼ね合いもありますし、好みレベルの問題ですね。

総評としては満足C6は最終モデルでもそろそろ10年以上経過する時期になってきたので、足回りのリフレッシュが気になっている方、ご検討してみてはいかがでしょうか?

それでは、また。

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