「大きくなったら、何になる?」
子供の頃に親や学校の先生から一度は聞かれたことがあると思う。
そのとき、あなたは何と答えただろうか。
F1ドライバー、トップガンのパイロット、あぶない刑事…。
人それぞれ、いろんな夢があったはずだ。
今回は「何になりたいか」ではなく「何をしたいのか」
目的と手段は区別しよう、というお話。
子供へ伝えたいこと
ここに一冊の絵本がある。

さまざまな職業がコミカルに描かれた絵本だ。

2歳の長男はこの絵本が大好き。
寝る前の絵本タイムでは最低でも3回は読まされ、、、いや一緒に楽しんでいる。
「おおきくなったら、なんになる?」
そう尋ねると長男はコックさんを指差す。
どうやらコックになりたいらしい。

目標を持つことはとても素晴らしいことだ。
ただ必ずセットで問いかけることがある。
「大きくなったら、何をしたいの?」
まだ2歳なのでうまく答えられない。
でも今はそれでいい。
正しい答えを返すことよりも自分で考えることが大事なんだ。
「何になる」は手段にすぎない
「何になる = 特定の職業に就く」ことは、やりたいことを実現するための手段でしかない。
例えば「大手企業の従業員になりたい」としよう。

でも、その裏には必ず目的や背景があるはずだ。
・仕事を通じて社会に貢献したい
・自分自身を成長させたい
・安定した収入がほしい
人の価値観はそれぞれ違う。
答えが一つの人もいれば複数ある人もいる。
違法なことや倫理に反するものでなければ、どんな価値観を持っていても自由だ。
それはあなたが持っている、かけがえのない価値観なのだから誇っていい。
目的を定めるということ
何事もそうだが目的と手段を履き違えないことはとても大切だ。
「安定した収入を得たい」と思って大企業に就職した。
ところが周囲の雑音に惑わされ、頑張れば頑張るほど業務が増えていく。
高い負荷で消耗した心を消費で紛らわそうとする。
そして消費するためにまた消耗する。
そんな負のスパイラルに陥ってしまう。

周りは言いたい放題だ。
「やる気あるよね」
「仕事できるよね」
「あなたの成長のためだから」
……有難迷惑な話だ。
そもそも安定した収入を得たいと思った背景は何だったのか。
苦悩し続けた日々は遠い昔の話じゃない。
自分の答えを持つ
私の場合、答えはたった1つ。
実にシンプルなものだった。
・心豊かな人生を送りたい
これに気づくまで20年以上かかった。

私はいわゆる「氷河期世代」。
勉強して良い大学に入り、大きな会社で働くことが幸せにつながると教わった世代だ。
疑問を持つこともなく、なぜそれが幸せなのかを考えもしなかった。

大学を出たのだから何がなんでも企業へ就職しなければならない。
何とか就職できただけでマシ。
仕事があるだけでありがたい。
そう思いながら、組織のために身を粉にして働いた頃もあった。
でも本当に大切なものが何かも分からないまま、少しずつ疲弊していったんだ。
最後に
もちろん、会社のために一生懸命働くことが悪いわけじゃない。
働くこと自体が目的だという人もいるだろう。

道に迷ってもいい。
寄り道したっていい。
ただ、自分で考えることだけは、身につけてほしい。
高みを目指して登り続けるのは尊いことだがその目的は何なのか?
子供たちには自分の経験を糧に育ってほしいと願っている。
絵本の詳細

おおきくなったら、なんになる?
[著] 刀根 里衣
発売日 2022年07月05日
価格 定価:1,650円(本体1,500円)
判型 A4変型判
ページ数 34ページ
商品コード 0036146
Cコード C8793(日本文学 小説・物語)
ISBN 978-4-14-036146-7

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