育児中心の生活になってから毎日が慌ただしい。
もちろん大変なことも多い。
それでも、子どもたちと過ごす時間は何ものにも代えがたい。
きっと10年後、20年後、そして人生の最後を迎えるとき。
「あの頃、子どもとしっかり向き合えてよかった」
そう思える気がしている。
そんな時間を過ごせているのは、育休や時短勤務という制度を利用できる今の環境があるからだ。
本当にありがたい制度だと思う。
一方で、その制度を利用しているからこそ感じる難しさもある。
仕事との両立
私の仕事はごく普通のサラリーマン。
決して裕福ではないが、明日食べるものに困るような生活でもない。
どこにでもいる普通の会社員だ。
最近は男性も積極的に育児へ参加するという価値観が広まり、会社でも育休制度や時短勤務制度が整備されてきた。
実際に制度を利用する人もいれば、「仕事に集中したい」という考えの人もいる。
家庭環境も価値観も人それぞれだ。
どちらが正しいという話ではない。
ただ、同じように子どもがいる社員同士でも、制度を利用する人と利用しない人では評価に差が生まれやすいと感じることがある。
仮に同じ成果を出していても、勤務時間が長い人や会社にいる時間が長い人の方が評価されやすい場面は少なくない。
特に「会社に長くいることも仕事」という考え方が根強い職場では、その傾向を感じる。
育児は「休み」ではない
育休を取得するとき、こんな言葉を掛けられたことがある。
「育休ですか。ゆっくり休んできてください。」
悪気がないことは分かっている。
でも、心の中では思ってしまった。
「育児に休みなんてないのだよ。」

復帰後も、
「○○さんは2週間しか育休を取らなかったけど、あなたは長かったね。」
そんな話をされることもあった。
家庭環境は一つとして同じものはない。
子どもの人数も違えば、年齢も違う。
頼れる親族が近くにいるかどうかも違う。
だから他人と比べられても、正直どうしようもない。

「育児は自分が望んだことだから仕事とは別。」
そんな考え方があることも理解できる。
昔の自分も似たような考えを持っていた。
だから否定するつもりはない。
でも実際に育児を経験してみると、想像していたものとはまったく違っていた。
制度だけでは解決しないこともある
例えば子どもが二人いる家庭。
下の子は0歳。
保育園の年齢や定員の関係で預けられず、誰かが家で面倒を見る必要がある。
そのため、親のどちらかが育休を取得する。
すると「家に親がいる」という理由で、上の子は短時間保育になるケースもある。
つまり、0歳児のお世話をしながら、上の子のお迎え時間も早くなる。

現実はかなり慌ただしい。
我が家も時短勤務を利用し、ときには行政の育児サポートの力も借りながら何とか回している。
それでも決して余裕があるわけではない。
体調を崩したり、予定が少し狂ったりするだけで、一気に生活が回らなくなる。
そんな不安は常にある。
むすび
制度は以前より確実に充実してきた。
昔と比べれば、本当にありがたい時代になったと思う。
それでも、実際に子育てを経験した人だからこそ見える課題はまだまだ多い。
制度を作ることも大切。
お金の支援ももちろん必要。
でも、それと同じくらい、現場で子育てをしている家庭の声をもっと反映した制度になれば、育児と仕事の両立はもう少ししやすくなるのではないか。
そんなことを最近よく考えている。
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