とある休日、家族みんなで出かけたときのことだ。
前を走る1台のクルマを見て、思わず口に出た。
「あっ、同僚の○○さんだ!」
その一言で、妻から思わぬツッコミを受けることになる。
「なんで分かるの?」
前を走っていたのは、ごく普通の国産ミニバン。
億超えのスーパーカーでもなければ、戦前のクルマでもない。

だけど私は、そのクルマを見た瞬間に「あっ、○○さんだ」と分かった。
理由は単純。
車種とナンバーを覚えていたからだ。
すると妻が不思議そうな顔で言う。
「えっ、なんで分かるの?」
「いや、白いセレナnismoで、このナンバーは○○さんのクルマだよ。」
「いやいや、他人が乗っているクルマとナンバーまで覚えてるの?」
言われてみれば、その通りである。
特に妻はクルマへの関心は皆無で、消防車と救急車の違いくらいしか分からない。
車種とナンバーまで覚えているのは狂気に思えたことだろう。
ちなみに私は人の顔と名前を覚えるのが、決して得意ではない。
会社や取引先でも「あれ、この人なんて名前だっけ…」となることは結構ある。
でも、その人が乗っているクルマはかなり覚えている。
車種と色はもちろん、ナンバーまで。
クルマ好きあるある?
考えてみると、昔からそうだった気がする。
「あの男性は黒いステップワゴンの人。」
「あの女性は白いフィットの人。」
そんな感じで覚えている。
興味のある車種ならグレード、履いているホイールまで覚えている。

もちろん、名前も知っている人はいる。
でも脳内では、まず「クルマ」が先に出てくる。
クルマ好きにとっては、人とクルマがセットで記憶されるのは案外普通なのかもしれない。
逆に、興味がない人からすると全部同じように見えるのだろう。
私が芸能人やスポーツ選手の顔をなかなか覚えられないのと一緒である。
脳は興味があるものを優先的に覚える。
そう考えると、意外と理にかなっている。
人それぞれ「覚えやすいもの」がある
人には、それぞれ得意な記憶の仕方があるらしい。
顔で覚える人。
名前で覚える人。
声で覚える人。
私はたまたま「クルマ」で覚えるタイプなのだろう。
だから街中で同僚を見かけても、
「○○さんだ!」
ではなく、
「○○さんのクルマだ!」
が先に来る。
……本人が乗っていなかったら、完全に勘違いする可能性もある。
そう考えると、ちょっと危ない能力でもある。

でも、自分では当たり前だと思っていたこの感覚。
妻に驚かれたことで、「もしかして少数派なのか?」と気になった。
クルマ好きのみなさんはどうだろう。
人の顔よりクルマを覚えてしまう人。
意外といるんじゃないだろうか。
むすび
自分では普通だと思っていたことも、人から見ると案外不思議だったりする。
そんな小さな発見があるのも、何気ない日常の面白いところ。

もし「分かる!」という人がいたら、ぜひ教えてほしい。
あなたは人を顔で覚えるタイプですか? それとも、クルマで覚えるタイプですか?

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