育児中の父、KFCで資本主義のバグを見つける

<食べて感じた、正直な記録>

人生を豊かにする方法。

価値観は人それぞれだが、自分は日々の小さな気づきを積み重ねることだと思っている。

育児中心の生活のなかで見つけた、とある休日の出来事について。

子育てに休みはない

2歳の長男は保育園に通っているが、土日はお休み。

休日の午前中は、公園や児童センターへ一緒に遊びに行くのが我が家の定番だ。

この日も変わらない。

「では、行ってくる。(行って参るが、必ず帰ってくるでござる。)」

映画『るろうに剣心』の佐藤健になったつもりで妻に告げる。

「お昼はケンタッキーの”レッドホットチキン食べくらべ4ピースパック“にするでござる。」

そう言って長男と二人で家を出た。

妻から届いた一通の連絡

今年の夏は少し穏やかかと思っていたが、そんなことはなかった。

家を出た瞬間、首の後ろと背中に汗がにじむ。

若い頃と比べると、汗をかく場所まで変わってきた気がする。

公園では父の体力が持たないと判断し、この日は空調の効いた児童センターへ。

しばらく遊び、そろそろ帰ろうかという頃、妻から連絡が入る。

「ケンタッキー買うなら、

ランチのチキン&ビスケットセット+単品レッドホット2つ+単品オリジナルチキン1つにして。

 

この組み合わせなら、“レッドホットチキン食べくらべ4ピースパック”よりお得でビスケットとドリンクSも付くから。あっ、ドリンクはレモネードソーダね。」

 

、、、なんだと?!

早速計算する。

レッドホットチキン食べくらべ4ピースパックは1,590円

先述の組み合わせでの合計は1,560円。

……確かにお得じゃないか。

資本主義というのは r>g。

極論を言えば仕組みを知っている者が有利というシビアな世界だ。

これはインフルエンサー界隈が騒ぎ出す前に買って帰らねば。

いざ、注文

生憎この日はニチレイのシステム障害の影響で、KFCもネット注文が停止中。

口頭注文が必須の場面。

店の前で一瞬足が止まる。

理論上は確かにお得。

しかし相手は、あのKFCである。

セットより安く、しかも品数まで増える。

そんな凡ミスをする企業ではないはずだ。

ここは自然に、

「欲しいものを普通に注文したら、たまたまこうなりました」

という雰囲気を演じるしかない。

佐藤健になったつもりで、淡々と注文する。

接客してくれたのは、

「アルバイト3日目です。」

と言われても信じてしまいそうな初々しい店員さん。

いや、これもカーネルの戦略なのかもしれない。

「ご注文ありがとうございます。お会計1,560円でございます。」

よしッ!

勝ったッ!!

第3部、完ッ!!!

試されているのか

商品が出来上がるまで店内で待機。

人事を尽くして天命を待つ。

そんな気分だ。

しばらくして、「150番のお客様~」

お呼びがかかった。

対応してくれたのは、貫禄のあるベテラン店員さんだった。

「お待たせいたしました。内容をご確認ください。」

注文内容を復唱される。

問題なしだ。

「本日はお暑い中ありがとうございます。お気をつけてお持ち帰りくださいませ。」

なんだろう。

この、

「世界の真実を理解できたようだね。おめでとう、ネオ君。」

と言われているような感覚は。

マトリックスかいな。

ようやく安堵の瞬間

帰宅後、さっそく実食。

やっぱりレッドホットチキンおいしい。

そしてオリジナルチキンの安定感。

「今日はどうしてもケンタッキーなんだ。」

そんな日が人生にはある。

100円、200円高くても買っちゃうよ。

必要経費だもん。

育児でカロリーを消費したお父さんには、ぜひオススメだ。

さて、浮いた分のお金で今度はグリーンホットウイングを試すとするか。

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