仕事をしていると、いろんなタイプの人に出会う。
その中で、ときどきいるのが
「言われたことだけはキチンとやりますので、的確な指示をください」
というスタンスの人だ。
一見すると、真面目で従順な人にも見える。
余計なことはせず、指示されたことをきっちりやる。
それ自体は悪いことではない。
ただ、仕事をお願いしている側からすると、少し困ることがある。
何か問題が起きたときに、
「言われた通りにやっただけなんですが、、、」
と言われてしまうのだ。
なるほど。
そういう考え方なのね、と。

「言われたこと」と「求められていること」は違う
仕事では、指示されたことをやるだけでなく、その先を少し考えることも大切だと思っている。
「この仕事は何のためにやるのか」
「相手は何を求めているのか」
そこまで考えるだけで、同じ仕事でも少し変わってくる。
以前、とあるホテルに泊まったときのこと。
こちらがお願いしたことに対して、こちらが言っていないことまで提案してもらったことがあった。
「そこまで考えてくれるのか」と、ちょっと感心した。
別に大げさなサービスではない。
でも、言われたことだけをやるのではなく、相手が何を必要としているのかを考える。

この小さな違いが、仕事でも人との関係でも大きいのだと思う。
もちろん、自分だって毎回できているわけではない。
できれば何も考えず、言われたことだけやって帰りたい日もある。
だって人間だもの。
失敗したときに、どこを見るか
もう一つ気になるのが、何か問題が起きたときの考え方だ。
「指示が悪かった」
「そんなこと聞いていない」
「自分は言われた通りにやった」
確かに、そういうケースもある。
仕事には役割があるし、指示を出す側にも責任がある。
だから、何でも自分のせいにする必要はない。
ただ、そのときに一度だけ、
「自分にもできたことはなかったかな」
と考えてみる。
もう一度確認すればよかったかもしれない。
疑問に思った時点で聞けばよかったかもしれない。
そもそも、指示された仕事の目的を考えていれば気づけたかもしれない。
自責思考というのは、何でも自分が悪いと思うことではない。
自分に矢印を向けてみることだと思う。
そのほうが次に同じことが起きたときに少しだけうまく対応できる。
結果、人生のステップアップにも繋がってくるんだ。

自分も、そういう人でありたい
「言われたことだけやる」というのは、ある意味では楽だ。
自分で考えなくても指示されたことをこなしていればいい。
何か問題が起きても、
「指示通りにやりました」
と言える。
でも、それでは自分の経験として残るものが少ない。
だから自分は、できるだけ一歩先まで考えるようにしている。
そして、うまくいかなかったときには、
「自分にもできたことはなかったか」
と考えるよう心掛けている。
全部を自分の責任にする必要はない。
相手が悪いときは、相手が悪い。
それでも最後に一度だけ自分を見る。
そのほうが、少しずつでも前に進める気がする。

仕事でも、人生でも。
「言われたことだけやる人」ではなく、
「言われたことの、その先を少し考えられる人」
でありたいと思っている。




コメント