【横浜市保土ヶ谷区】ラーメンどんとこい家 現代人が忘れてしまった感覚を取り戻す

<食と宿の、正直な記録>

どんとこい家の魅力は何か。

朝4時開店だろうか。

濃厚な豚骨醤油スープだろうか。

種類豊富なトッピングだろうか。

もちろん、それらも魅力だ。

だが私は別のところに惹かれている。

どんとこい家には、人間らしさが残っているんだ。

口頭注文

最近はタブレット注文の飲食店が増えた。

ファミレスも居酒屋も回転寿司も。

店員さんを呼ばなくても注文できる。

便利だ。

とても便利。

だが、その便利さと引き換えに失ったものもある。

どんとこい家は口頭注文だ。

「ラーメンと半ライス、紫玉ねぎトッピングで」

たったそれだけのこと。

だが、自分の欲しいものを自分の言葉で伝える。

些細なことかもしれないが、とても大事なことだと思う。

メールやチャット、SNSでは強気なのに、面と向かうと途端に歯切れが悪くなる。

そんな現代人は少なくない。

だからこそ思う。

自分の意思を口に出して伝える。

どんとこい家では、それが当たり前に求められる。

現金手渡し

どんとこい家は現金払いだ。

券売機もない。

キャッシュレス決済もない。

注文して、お金を払う。

ただ、それだけ。

しかし私はこの感覚が好きだ。

自分が働いて稼いだお金を、直接店の人に渡す。

店の人はそれを受け取り、

ラーメンを作る。

間に何も入らない。

ダイレクトなんだ。

クルマ好きなら分かると思う。

最近のクルマは優秀だ。

安全装備も充実している。

CPUは常にドライバーを見守り、運転に介入する。

便利だ。

だが、人馬一体という言葉からは少しずつ遠ざかっている気もする。

どんとこい家は逆だ。

人と人の間に余計なものがない。

だから作り手の情熱、ラーメン作りに対する熱意がダイレクトに伝わる。

狭い店内

そして極めつけが店の狭さだ。

どんとこい家はL字カウンター6席。

飲食店として考えれば決して効率が良いとは言えない。

隣との距離は近い。

大人数では来られない。

行列もできる。

デメリットを挙げればキリがない。

だが、この狭さがいい。

冬の朝。

吐く息が白くなるほど寒い日。

あるいは真夏。

朝から汗が止まらない日。

そんな中で行列に並ぶ。

そして順番が来る。

席につく。

その瞬間。

少し大げさに言えば、あなたは選ばれし1人になれる。

円卓の騎士ならぬ、L字卓の騎士だ。

わずか6人しか座れない特等席。

目の前ではラーメンが作られ、隣では常連らしき客が麺をすすっている。

全員が一心不乱に同じ時間を共有している。

広い店では決して味わえない感覚だ。

まとめ

口頭注文。

現金手渡し。

L字カウンター6席。

どれも効率だけを考えれば、もっと改善できるのかもしれない。

だが、どんとこい家は効率だけを追い求めていない。

人と人が言葉を交わす。

お金を手渡す。

同じ空間で同じ時間を過ごす。

我々現代人が便利さの代わりに失ってしまったもの。

どんとこい家には、それが今も残っている。

だから私はラーメンを食べに行っているようで、本当は失ってしまった感覚を取り戻しに行っているのかもしれない。

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店舗詳細

ラーメン どんとこい家

住所 〒240-0065 神奈川県横浜市保土ケ谷区和田1丁目11−25

TEL 045-341-8282

定休日 日曜、月曜(臨時休業はXでお知らせ)

どんとこい家【朝4時OPEN】(@don888koi)さん / X

営業時間 4:00〜13:30(ラストオーダー13:15)

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